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開催挨拶
 
 2004年7月17日(土)、18日(日)の両日、京王プラザ八王子で開催した第7回病院脳神経外科学会には 、全国各地から多くの医師やコメディカルの皆様の参加をいただき、盛況裡に終わることができ、ほっとしているところです。
 
 私どもは「解き放て自由な発想と行動力」〜新しい脳神経外科病院のありかた〜のテーマのもと、第7回大会主催にあたり、明日の臨床から役立つこと、医療者が本来持っている向上心がより掻き立てられるような内容となることをめざしました。

 特別講演では高磁場 MRI、中枢神経の再生医学、 アルツハイマー型痴呆の治療、ロボットスーツ、MRI誘導ロボット手術 などの 最先端技術の講演、脳外科手術や呼吸ケア、褥創管理の教育講演、医療訴訟や防犯などのリスク管理、品質管理とは何かを改めて自覚するトヨタ、ベネッセの企業ノウハウの講演などをおこないました。 各会場とも多くの聴衆の皆様に参加していただき、有意義な講演であったと考えます。

  また、一般演題には前回の学会から10ヶ月と準備期間が短かったにもかかわらず、177題と多数のご応募をいただきました。会場の関係で、口演発表とポスター会場に分かれましたが、口演会場、ポスター会場とも多くの皆様の参加をいただき、すばらしい発表・活発な討論をしていただきました。 これらの発表や討論を通じて、脳外科に関連する医療従事者がお互いの理解を深めていただけたなら幸いです。

  さらに脳神経外科医療従事者による論文発表コンテスト「若手発表者によるコンペティション」や、楽しい療養の場を市民と共に考えるファッションショーなど、新しい企画も取り入れてみました。学会の運営には不十分な点も多々あったと思いますが、参加者の皆様ならびにご支援いただいた関係各機関のご協力で無事学会を終了することができたことに感謝し、報告とさせていただきます。

                                        医療法人社団北原脳神経外科病院
                                                 理事長 北原 茂実

  

懸賞部門最優秀賞 村松宏美さん
  
 

北原病院スタッフ
 

   

第7回日本病院脳神経外科学会は、北原茂実会長の下、平成16年7月17日(土)・18日(日)東京都八王子市において盛大に開催された。テーマに"「解き放て 自由な発想と行動力!」〜新しい脳神経外科病院のありかた〜"を掲げ、多数の参加者のもと、活発な議論の末極めて成功裡に幕を閉じた。



会場風景
 2日間の学会は、6会場同時進行の形で進められ、会長講演と、7題の招待講演、4題の特別講演、1題の教育講演など多角的な視点に立つ幅広い問題点が企画、論議された。加えて、120余の一般演題と55題のポスター展示発表等から成っていた。
 招待講演?は、GE横河メディカルシステム(株)永澤清先生による、「画像診断の今後 ―より速く、より細かく、より正確に」で、MRI等の、急速な進歩の方向が示された。同?は,筑波大学機能工学系 山海嘉之先生の「力を増幅する魔法の機械 ロボットスーツ HAL」で、人間の意志に従う生活支援への開拓が語られた。同?は,慶應義塾大学医学部生理学 岡野栄之先生の「幹細胞と中枢神経系の再生医学」で、脳再生への希望が述べられた。

 
  同?は、日本医科大学内科 北村伸先生の「アルツハイマー型痴呆治療の最前線と塩酸メマンチン」で、各種薬剤の開発と塩酸メマンチンへの期待が述べられた。同?は、新潟大学脳研究所統合脳機能研究センター 中田力先生の「高磁場領域MRI:臨床microscopyに向けて」で、今日の高画質3.0T、今後のヒト用7T装置のコメントと臨床研究者の倫理が強調された。同?は、旭川赤十字病院脳神経外科 上山博康先生の「失敗から学ぶ脳神経外科手術」で、数の成功手術例の中にあえて反省点を見出され、感銘を与えた。同?は、鳥谷部 俊一先生の「褥創(瘡)治療の新たな可能性?ラップ療法」では、治りやすい「創」を提唱された。



 特別講演?は、鈴木邦芳氏の「病院及び病院関係者に対する犯罪とその防犯対策」で、同?は(株)損保ジャパン 工藤純氏の「賠償責任保険からみた医療事故・紛争」。同?は(株)ベネッセコーポレション 川口公高氏の「ベネッセの顧客ニーズの考え方・捉え方と人事制度」。
 同?は、トヨタ自動車(株)林南八氏の「トヨタ生産方式の本質と進化(深化)」で、往年の一本の縦糸の切れが、自動的に機織機を停める仕組みの考案こそトヨタの原点と述べられた。また、教育講演は宮川・松澤両先生による「脳神経外科領域における呼吸ケア」で、また、2題のランチョンセミナーでは。MRI誘導ロボット手術のことと脳梗塞の再発予防が説かれた。


会場風景
 
  前後したが、会長講演は、北原茂実会長が「若き医療者よ、理想の医療をあきらめるな」と題する先生の熱い想いと情熱が語られた。精力的な本学会の企画と、テーマの結語にふさわしい講演と思われた。さらに特別企画として、「医療とファッションを考える」と懸賞付きの12演題が組まれた。
 以上の研究発表の初日、夜の和やかな「懇親会」で、当日の「総会」で続投が決定した日本病院脳神経外科協会理事長 佐野圭司先生が、「明治元年の本日、7月17日は、この地・江戸が詔書で東京と改称され、日本の都となった日・・。」と挨拶され、多くの会員が今日という日に思いを致した。
 ともあれ、学会は極めて盛会裡に2日間の幕を閉じ、明年の厚地政幸会長の下、九州で開催される第8回病院脳神経外科学会での再会を約し、八王子を後にした。

日本病院脳神経外科協会 理事
新潟脳外科病院 院長 新井弘之


ポスター発表


懇親会挨拶


懇親会 今熊太鼓


2004年7月17日(土) 第7回日本病院脳神経外科協会学会にて総会が開催された。 


1. 理事会報告

       ?規約の追加・改訂
      【日本病院脳神経外科協会 会則】
       *「第4章役員および評議員等(役員の選出) 第12条2.」の追加について

        2.理事および監事は別に定める規定に従い施設会員の中から選任する。
       (変更後)
        2.理事長・常任理事・理事および監事は別に定める規定に従い施設会員の中から
          選任する。

       *「第4章役員および評議員等(役員の任期) 第14条1.」の削除について
        1.理事長の任期は3年とする。ただし再任を妨げないが引き続き2期を超えられない。
       (変更後)
        1.理事長の任期は3年とする。ただし再任を妨げない。
       
       *「第4章役員および評議員等(役員の任期) 第14条2.」の追加について
        2.理事および監事の任期は3年とする。ただし再任を妨げない。
      (変更後)
        2.常任理事・理事および監事の任期は3年とする。ただし再任を妨げない。

       *「第3章会員(会員の資格)第5条2.会員」の変更について
      (変更後)
        ?放射線技師 → ?診療放射線技師
        ?臨床工学士 → ?臨床工学士
        ?栄養士 → ?栄養士
        ?事務職員 → ?事務職員
        ?その他 → ?その他
      (追加)     
         → ?言語聴覚士
       上記、会則の追加・削除・改訂が提示され、承認された。

       ?旅費規程細則の件
       旅費規程細則案が提出され、検討された。

       ? 第9回学術集会会長確認の件
       新潟脳外科病院 新井弘之先生であることが確認された。

       ? 第10回学術集会会長選出の件
       永冨脳神経外科病院 永冨裕文先生が推薦され、承認された。

       ? 第11回学術集会会長選出の件
       中村記念病院 中村博彦先生が推薦され、承認された。

       ?役員任期の件
       蒲池真澄先生の顧問辞任が承認され、理事長・常任理事・理事・監事の
       再任が承認された。
 
2. 会計報告
       ?第6回学術集会収支報告
       松井病院 松井孝嘉先生より報告があり、承認された。

       ?事務局会計報告
       松井病院 松井孝嘉先生より報告、監事 篠原豊明先生より会計監査報告があり、
        承認された。

3. 次期学術集会案内
       第8回学術集会会長より日程の発表・ご挨拶
       平成17年7月16日(土)・17日(日)に第8回日本病院脳神経外科学会を開催することを
       厚地脳神経外科病院 厚地政幸先生より報告があった。

 



 

 保険委員会では、会員から要望を受け付け、脳神経外科に関する保険点数の改訂、新設を、主に外保連を通じて厚生労働省に働きかけることを目的で活動を行っております。
 
 外保連(外科系学会社会保険委員会連合)は、「社会保険診療における手術料を学術的な根拠にもとづいて、一貫性のある算定方式により適正な診療報酬をもとめたい」という理念のもとに、手術などの技術の評価が適切に組み込まれるように手術報酬の合理的な原価計算を試みています。 計算の基礎となるのは、手術の技術度、手術直接協力者数(手術助手・看護師・技師)、手術所要時間の3つの要素です。これら3つから、手術にかかわる人件費を算出します。 また手術中の医療材料の費用や手術時に使用する機器の経費も必要であり、これらを調査して、昨年外保連試案(手術:第5版、検査:第2版、処置:第2版)として公表し、診療報酬改正の参考資料として厚生労働省に提示しています。
 
 7月2日付の読売新聞に、唐突に『手術の“腕前”調査へ、外保連が2700病院対象に』との記事が掲載されたことをご記憶の方もいらっしゃると思います。内容は「外科系の65学会が加盟する連合組織『外保連』(出月康夫会長=東大名誉教授)が、中規模以上の全病院を対象に手術の実態調査に乗り出し、1000種類以上あるとされる保険適用手術のすべてについて、患者の年齢・性別、手術に加わった医師数、手術時間や麻酔をかけていた時間などを調べる。 このうち、心臓バイパス手術、 PTCA、脳動脈瘤、肺がん手術など、難度の高い計110の手術では、手術後の在院日数、死亡率、合併症の有無、執刀医の経験年数、手術中の出血量、手術後に患者が自宅に戻ったのか、他病院に移ったのかなどのデータを収集する。」というものでした。

 記事の内容には勇み足の部分があります。今年外保連が予定しているデータ収集は以下の2つです。1つは日本外科学会の指定した 1097施設と関連施設の計2747施設を対象に、期間を限って、各施設でおこなわれた手術のK番号(医科点数表の解釈の術式コード区分)と実際にかかった手術時間、麻酔時間と手術に関与した医師、看護師、技師の人数の6項目データを集めます。 これは外保連試案の手術(第5版)で仮定されている人件費計算の信頼性を確認するためのものです。

  2つ目は施設基準が設定されている 115項目の手術に関して、アウトカムと手術症例数との相関に関する調査をおこないます。症例が少ないもの、対象が均一でなくアウトカムを出すことが難しい疾患については調査をしません。実際にアウトカムまで調査をするのは人工関節置換術や角膜移植術、冠動脈バイパス手術、冠動脈ステント留置術などの限られたもので、調査項目は各専門学会で適切なものを選択します。 脳外科関連では日本脳神経外科学会が主体で脳動脈瘤手術に関して生存率、後遺症の有無の調査がおこなわれる予定です。

 本年度は当保険委員会としては頚部脳動脈の経皮ステント留置術、定位的脳内血腫除去術の新設と脳動脈瘤クリッピング術、頸動脈血栓内膜摘出術の点数改正について、重点項目として外保連を通じて厚生労働省に要望書を提出します。

                                        日本病院脳神経外科協会保険医療委員会
                                                        委員長 北原茂実


 第7回日本病院脳神経外科学会が、北原脳神経外科病院理事長 北原茂実先生の会長のもと開催され、例年を上回る盛り上がりをみたことに対し、当学会理事の一人として、又、次期会長として大変喜んでいます。この学会が、いよいよ日本脳神経外科学会、日本脳神経外科コングレスに次ぐ三本柱の1つの地位を占めつつあることを実感しました。またその様な大事な学会に育て上げていく責任もあると、気を引き締めているところです。
 
 この学会のbackboneは消費者である患者様方の信頼感、安心感、満足感を獲得することによって、厳しい医療経済環境の中で、各脳神経外科病(医)院が経営を安定させることであります。今までの2つの学会は医師の知識・技術を向上させる学問的なことのみにあって、患者様方の信頼を得ることが主体でありましたが、これではチーム医療という視点が抜け落ちていました。病(医)院内の仕事はteam workがうまく噛み合ってこそ、患者様方に評価されると云っても過言でなく、周知のことです。しかしながら、医師を含めた医療従事者活動の情報を発表する機会がありませんでした。日本病院脳神経外科学会が初めて、その舞台を提供し、そのおかげで各セクションのスタッフ達は発表する当事者はもちろん、それを聴いた参加者(医療関係者)が積極的に又前向きに自分たちのこととして真剣に取り組むようになって来たことは、大きな収穫であります。参加者らがhow toを学ぶことによって、現場での事故防止や仕事の効率化等、改良・改善が図られて来ています。
 
  これらによって病院の評価が又一段とstep upしていくことでしょう。この様なmeritのあることを、まだこの学会の存在意義を知らない多くの脳外科医及び病医院の医療従事者にも広く知らしめる広報活動が必要であると思います。 又、各先生方におかれましても関係諸方面の先生方に機会ある毎に情報を流して頂きたいと切に願っています。
 
 最後になりましたが、来年の学会のテーマは『究極的に体(脳・生命)に優しい検査から治療まで』と致しました。これは、?Echo,CT,MRI,PET等の画像診断機器の出現と同時にこれらの機器の更なる改良・レベルアップにより、小さな形態的異常、機能的異常が見つかるようになり、痛い侵襲性検査から体に優しい非侵襲性検査になっていく。?治療もpreclinicalに見つかった小さな病変が低侵襲性及び非侵襲性手術が施行され、又、ガン等ではtaylor madeの抗ガン剤治療等が組み合わさった予防的治療が主流になっていく時代が始まっていると確信しているからです。これらのγ-Knife、3次元Linac Knife等の治療成績と予後成績を教育講演・シンポジウムそして市民講座の中で、各々のexpertの先生方に講演して頂く予定です。一方その様な時代が来ても今まで獲得してきたすばらしい脳外科領域の技術、例えばバイパス手術、深部血管吻合、血管内外科、頭蓋底手術等も各々のexpertの先生方にランチョンセミナー、教育講演でプレゼンテーションしてもらい、如何にしてそれらの技術を継承温存していくかについて、講師の先生方と鋭意交渉中であります。
 
 7月の鹿児島は夏真っ盛りですが、学会場である「かごしま県民交流センター」は新しくできた内外共に環境の良い施設です。沢山の皆様の御来鹿をお待ちしています。

2005年7月16日(土)・17日(日)
  
会場 かごしま県民交流センター
学会長 厚地政幸
(日本病院脳神経外科協会 理事/医療法人慈風会 厚地脳神経外科病院 理事長・院長)

学会事務局:医療法人慈風会 厚地脳神経外科病院
〒892-0842 鹿児島県鹿児島市東千石町4-3
TEL 099-226-1231  FAX 099-226-1553



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