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第11回日本病院脳神経外科学会 学会報告

医療法人信愛会 理事長
畷生会脳神経外科病院 院長
吉川 幸弘

 第12回日本病院脳神経外科学会(平成21年7月18日、19日、大阪市「ホテルニューオータニ大阪」)を盛会に終えることができました。特別講演24題、一般講演265題、合計289題と過去最高の演題数となりました。お力添え下さいました皆様にこの場をお借りし厚く御礼申し上げます。

 今回のテーマは「先端医療をどこまで導入するか」サブテーマは「To be or not to be」とさせて頂きました。3T MRI、64列CT、サイバーナイフ等の導入により診断と治療が変革しました。同時に医療体制にも影響を与えるのではないかと思われます。

 この度、21世紀の脳外科治療に関して福島孝徳先生、グリオーマの治療に関してフリードマン先生と黒岩敏彦先生、下垂体手術の動向に関して寺本明先生、巨大脳動脈瘤の手術に関して上山博康先生より御講演頂きました。

 また、日本、アメリカ、中国の医療に関しては青山繁晴先生、李啓充先生、劉衛東先生、特定保健指導に関して河野公一先生にお願い致しました。

 先生方からは、国際色豊かに今後の先端医療の目標を頂き、一層視野が広がったように思います。先端医療機器のレベルの進歩が明らかに伺える変革が見られた学会となりました。今後、日本病院脳神経外科学会の先端医療部門の領域が進化していくことを強く感じました。この「That is the question」という難題の答えを見つける一助となりえたならば幸いに存じております。

 期間中は、京都・祇園祭と大阪・天神祭の間であり、お祭りムードもご堪能され楽しんで頂けたことと存じます。私事ではありますが、前立腺手術後であり、十分なおもてなしができず至らない点もございましたことをお詫びいたします。本学会開催にあたり多くの方々に御高配賜りました事を心より感謝申し上げ、実施報告とさせて頂きます。

平成21年8月吉日

医療法人信愛会 畷生会脳神経外科病院
理事長・院長   吉川 幸弘



第11回日本病院脳神経外科学会 学会報告

 

 今年は停滞する梅雨前線が事の他居坐り、西日本を中心として豪雨に見舞われました。好運にもその合間をぬって、風光明美で歴史と伝統に輝く大阪城公園を眼下に、「ホテルニューオータニ大阪」で、第12回日本病院脳神経外科学会が盛大に開催されました事、誠にお目出度く慶賀にたえません。これも一重に吉川幸弘会長先生のご仁徳のいたす所と深く感謝いたしています。

 学会長の吉川幸弘先生とは、2007年の第10回日本病院脳神経外科学会が別府市「ビーコンプラザ」で開催された折、会長招宴の宴席がご一緒となり、親しみ良い先生で、その後実懇にさせていただいていました。

 先生の企画された学会は「To be,or not to be:That is the question」に始まり、脳神経外科病院や医療経営についての今後の進むべき方向を正しく示唆されたものと考えます。

 青山繁晴先生(ジャーナリスト)の特別講演で、政府に硫黄島(ジマ)を硫黄島(トウ)に変えさせたいきさつ・・・など戦中戦後派の小生らの世代にも大変感銘を与えてくれました。現代日本に対する危機感と将来の方向について、これからの医療人の生き方にもあてはまる重要な事と思います。その他多数の特別講演、教育セミナー、外人講師らによる講演などがあり、感銘を受けるものばかりであったと思います。 コメディカルを含めた学会の一般演題は255であり、過去最高の発表数でありました。

 今回の特徴として、コメディカル部門出席者のための種々の教育セミナー、ランチョンセミナーなどが市民公開講座を含め、多数開催された事を大変意義深く受け止めています。チーム医療としての脳神経外科医療において、コメディカル部門の育成・充実・発展こそがこれからの脳神経外科医療を支える重要な課題であることはまちがいありません。それは、本学会のテーマであった「To be,or not to be:That is the question」「先端医療機器をどこまで導入するか」の吉川幸弘会長の明確なご解答がこの辺りにあったように思います。

 学会懇親会では、四條畷神社の宮司さんの神事から始まり、名ドラマー、ジンクルーパーの再来かと思わせる福島孝徳先生の名演奏を含め、アトラクションでも本学会は極めて印象的であり、後からつづく本学会を主催せねばならない小生にとっては感銘を受けた学会でありました。

第14回日本病院脳神経外科学会会長
医療法人和昌会 貞本病院
理事長兼院長 貞本 和彦

 


第12回日本病院脳神経外科学会のご案内

 第13回日本病院脳神経外科学会は、平成22年7月17日(土)、18日(日)に、涼しい北海道釧路市で、釧路市観光国際交流センター、釧路全日空ホテルを会場として開催させていただくこととなりました。佐野圭司理事長先生をはじめ、松井孝嘉常任理事、他多くの理事の先生方の御協力をいただき、本学会を有意義なものとすべく準備しているところでございます。

 さて、本学会のメインテーマは「地域連携と脳神経外科」とさせていただきました。脳神経外科の病院では、脳卒中の診療を行っていることから、救急、リハビリテーション、介護福祉等、地域の関係する多くの機関・施設と連携を持ちながら運営されております。また、脳腫瘍、脊椎脊髄疾患等高い専門性を必要とされる疾患を扱うことでも、地域の中での専門病院として、地域の医療機関と連携しながら運営されているところでございます。今回はこのあたりを重点に置き、また、日々進歩する診療、検査、放射線、リハビリ等、脳神経外科の専門的分野、各病院の運営上の諸問題、看護の諸問題などを活発に論議いただければと考えております。また、卒後臨床研修制度のもと脳神経外科医の成り手が減った、あるいは偏在化してしまった現状についてなど、社会的問題もとりあげていただければと考えております。

 本学会は医師を始め、多くのコメディカルの皆様のご参加で成り立っております。幅広い分野での、特別講演、教育講演、シンポジウム等を予定しております。多くの皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。

 釧路は素晴らしい自然に囲まれております。釧路湿原国立公園、阿寒国立公園を有し、また、世界自然遺産として登録されている知床国立公園も隣接しております。その他にも、北方領土が見える根室地区、霧多布湿原、厚岸道立公園、野付風連道立公園など多くの名所があり、一度で見ることはできないほどです。7月19日は海の日で連休となっておりますので、是非釧路の自然を楽しんでいただければと期待しております。また、釧路の海産物は非常に素晴らしく、皆様の期待を裏切ることはないと確信いたしております。

 多くの皆様のご来釧を職員一同心よりお待ち致しております。





平成21年8月10日

 平成20年4月の診療報酬改定の内容および救急医療体制に関するアンケートを、脳神経外科有床診療所を対象として、平成21年5月から6月にかけて実施しました。平成21年7月大阪市で開催された第12回日本病院脳神経外科学会の診療所部会では、その内容をもとに種々意見が交わされました。以下はその議事録です。




第12回日本病院脳神経外科学会
診療所部会 議事録

部会長 片木良典

日時  :平成21年7月19日(日) 9:10〜10:30
場所  :ホテルニューオータニホテル大阪 地下1階会議室
出席者 :池田俊一郎、岡信夫、権田隆実、滝澤貴昭、片木良典
配布資料 
1、脳神経外科診療所アンケート結果概要
2、診療所アンケート結果詳細
3、脳神経外科診療所についてのアンケート
4、脳卒中の「いい病院」の実力度(2008年週間朝日より抜粋)・・t−PA使用件数等

1、平成20年4月の診療報酬改定および救急医療体制に関連してアンケートを実施した結果の概要は次のとおりである。
(1)全国の脳神経外科有床診療所93施設に送付。回答数29施設(回収率30%)
(2)夜間緊急体制確保加算、夜間看護配置加算2の算定はそれぞれ約60%で、職員配置を厚くしている。
(3)地域の救急医療体制への参画は70%を超えている。
(4)救急車による搬入患者数はバラツキが大きく、最大は年間797人で、50%強の施設は年間50人以下である。
(5)救急患者受け入れのため、ベッドのやりくりに困っている施設は約40%で、救急時のオーバーベッドに対する救済を望む意見が多い。
(6)脳卒中・地域連携診療計画に関して、都道府県の医療計画に記載は50%で、その内70%は「急性期」である。
(7)地域連携診療計画退院時指導料の算定を実施している施設は7%であり、地域連携クリティカルパスは十分に機能していないといえる。
(8)t−PA治療の実施施設は25%で、件数は年間11件が最高である。
(9)超急性期脳卒中加算の算定要件の「薬剤師、診療放射線技師、臨床検査技師の常時配置(24時間)」はハードルが高く、これをクリアすることは不可能であるとともに、現実的でないとの意見が多くあった。

2、多くの救急患者を受け入れ、地域の救急医療に貢献している脳神経外科有床診療所が、救急患者受け入れによるオーバーベッドに悩まされている現状を解決するため、「平均在院日数がある一定条件をクリアしている場合は、救急患者をカウントしない。又はオーバーベッドの許可病床数の3未満という条件の緩和」を厚生労働省に要望する。

3、脳卒中クリティカルパスについては、地域の医療計画では、有床診療所も「急性期」施設に名前が記載されても、計画管理病院になれないため地域連携の中で急性期施設としては機能していないという矛盾がある。この件については、都道府県の考え方の違い等地域性があり現状では様子をみることとする。

4、スピ−ディな対応のできる有床診療所こそt−PA治療に適していることをアピールするため、現状の人員配置でのt−PA治療の実績を示すことにより「薬剤師、診療放射線技師、臨床検査技師の常時(24時間)配置」という、人員配置基準の緩和を厚生労働省に要望する。

5、本年中に上記の内容等と取りまとめて、前回に引き続き厚生労働省の関係部局に対し診療所部会として要望書を提出する。

以上



2009年7月18日(土)に第12回日本病院脳神経外科学会にて総会が開催された。

1. 第12回学術集会会長挨拶
2. 理事会報告

2009年7月17日(金)に第12回日本病院脳神経外科協会理事会が開催され、 出席23名、9名の委任状があり、理事会は成立。

(1)第11回学術集会の収支報告があり、承認された。
(2)日本病院脳神経外科協会事務局の会計報告があり、承認された。
(3)第13回学術集会会長が齋藤孝次先生(釧路脳神経外科病院 理事長) であることが確認され、ご挨拶があった。
(4)第14回学術集会会長が貞本和彦先生(貞本病院 院長)であることが 確認された。
(5)第15回学術集会 会長選出の件
函館脳神経外科病院 院長 西谷幹雄先生が推薦され承認された。
(6)その他
新理事に下記の2名の先生が推薦され、承認された。
大西脳神経外科病院 院長 大西英之 先生
多根総合病院 神経・脳卒中センター長 多根一之 先生

3. 会計報告

(1)第11回学術集会収支報告
中村記念病院より報告があった。
(2)事務局会計報告
日本病院脳神経外科協会事務局より報告があった。

4. 次期学術集会案内

2010年7月17日(土)〜18日(日)釧路全日空ホテル・釧路市観光国際文化センターにて第13回日本病院脳神経外科学会が開催されるとの報告があった。



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